都内でヒラタを見つけたい!
昨年都内ヒラタを少しかじってみたものの、ヒラタの時期には遅かったようでイマイチ成果を挙げられませんでした。

今年はヒラタクワガタを見つけてやろうと意気込んで、ヒラタのいい時期と言われる5月に様子を見に行ってきました。
果たしてリベンジなるのか!?
ヒラタの採集は語れるほどの経験はありませんが、おおよそこの考察記事の通り推移しているのが合っているように感じます。
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まだ読んでいない方でヒラタに興味があるならばおすすめできる記事です。
東京ヒラタを目指して。
東京のヒラタは神奈川に比べると出現の情報も多いとされています。

もともと広い森があった名残だと勝手に思っていますが、ヒラタは通常のクワガタともまた異なる出現の感覚を持っているようで、その感覚など一切鍛えていない昨年時点では東京でもほとんど遭遇することができませんでした。
今回は高尾イボタガやヒメヤママユ、オオトラカミキリなどでお世話になっている方との採集となります。
採集を満喫した様子が楽しめる記事となっていますので、知見などについては述べません。
ヒラタリベンジに意気込む!
私の生活圏の神奈川ではヒラタは結構難しい種類であり、過去捕まえられたのも数えられる程度しか有りません。

姿が見られれば嬉しいものだと思い早速ポイントを移動していきます。
ポイントに関して言えることはないのですが、結局自分の足で見つけるしか無いというのが結論ですね。植物と同じで時間をかけただけリターンが来るものと考えればよいと思います。
ついたポイントですが自分だったら見向きもしないような場所、いやいやこんな場所にいないでしょというような通常クワガタのセオリーを破壊するような場所で木々を見ていくと?

匕、ヒラタクワガタ? なぜ?
相模川などの河川敷を藪漕ぎしてようやくちっこいのを目にできるような体感のあるヒラタクワガタが、眼の前の樹液の出る木に普通にいる?
ヒラタはウロにいることが多いからこんな日中に普通にいるわけがない。夜行性で、警戒心も高いはずでは?
そもそもウロ以外で見たことがないぞ...というような驚きが脳内を駆け巡りながらも、眼の前にいるヒラタクワガタを驚きつつも手にします。

この重厚感!
昨年河川敷で越冬の個体を手にしましたが、こちらはつやつやの新成虫です。手にすればコクワとは明らかに体高が違うことがわかり、顎とパワーも掴んだときにかなり感じました。


ヒラタが本当に取れてしまうなんて!という驚きとともにちょっと姿も撮影しておきます。
ヒラタの写真全然なかったのでありがたいですね。
いやぁ河川敷なら出会えて嬉しいサイズで素晴らしいですね。
この重みを感じる姿もコクワなどでは味わえない良さというものです。なによりケツの大きさ。上半身が見えなくてもヒラタと分かるほどの厚みのある姿はやはりいいものです。
そして複雑なウロの中には別のヒラタが。これは取れませんでしたが、オケツでわかりました。
ヒラタがこんなにいるということが取れる取れないにかかわらず嬉しいものです。
樹液も一気に発酵が進んでいていい感じになっているようですね。
移動しながらヒラタを理解していく
移動しながらヒラタのコツを教えてもらいました。

この日だけでかなりヒラタの知見が深まりましたね。
流石にここでは書けませんが、時期的な視点では以前の考察記事は机上の空論ではなく、ある程度的を射ていることが確認できましたね。
いやしかし、掻き出し棒の必要性をここまで感じられるのはノコギリやミヤマなどの採集では味わえませんね。
エリアを見ていきましょう。
木の根元に少し動く黒い物体を発見し、クワガタの気配を感じ取って掻き出し棒でバトルを仕掛けます。
うまくお尻側をキープして掘り出すと...?

ヒラタクワガタです!これはいわゆるマメピカと言われる光沢が強い個体ですね。
マメピカですら神奈川ではなかなか合うのが大変ですからね。
記念に確保しておきましょう。
コクワとは違う掻き出し時のハラハラ感が楽しくて癖になってしまいますね。
また、木のどういうところにいるのかなども思った以上に違っており、ヒラタ採集においては環境を見ればヒラタがいるか分かると言われる所以がよくわかりました。

生き物の指標などもあるようで、ヒラタはヒラタ用に鍛えていく必要があるのだなと思いましたね。
そんなこんなで移動しながら木々を見ていき、今回最大のヒラタクワガタです。

コクワの屋外で見かけたらデカいサイズぐらいありそうですね。
ちょうど10年ほど前に捕まえた初ヒラタのサイズ感に似ています。
このサイズでも神奈川ならかなり大きい方なんですよね。
もちろん自分で手にしたのは初めてで、興味が殆どなかった頃とは比較にならない嬉しさがあります。思わずパシャリ。逃げ回ったりせず強者の面構えがあります。

いやぁ かっこいいですね~! これぐらいのサイズ感から顎がボディに負けていないような姿になってくるなと思います。
ヒラタ採集完了
その後サラリと1頭の追加を得て1時間ほどで4匹のヒラタに遭遇することができました。

神奈川においてヒラタを真面目に探していないというのもありますが、ここ10年ほどで出会えたヒラタが4匹なのでその記録を1時間で塗り替えてしまったことになります。
しかも同行の方いわく今日は少ないとのことでした。恐ろしいものです。
ヒラタクワガタにおいてはその採集において通常クワガタのセオリーとは異なる部分が多いと思いましたね。
つまり適当に探していてはなかなか見つけられないのかなという感覚です。

加えて神奈川と東京における探し方にも違いがあると思われ、少なくとも神奈川のセオリー(言えるほどの経験もないが)とは違うのかなと思いました。
逆に今回でヒラタの知見をかなり得ることができたので、目をつけていた場所などで試してみたら思わぬ形で成果が上がったりするかもしれません。
貴重な情報ゆえその詳細は明かせませんが、カブト、コクワ、ノコギリのように適当に探せば出会えるものではないという感覚が強いですね。座学と生態の理解が必要となりそうです。
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カブクワ採集については本ブログの記事をまとめたこの記事が決定版です。座学は必要です。
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これらの記事は有料版ですが上はポイントの探し方と見るべきサインを、下は現地で樹液を見つける方法とどんなところに彼らがいるのかを詳細に述べました。親子で憧れのカブクワを探し、思い出を作るその助けとなる記事にしました。
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続編はここから読めます。大型個体を目指して探してきた記事です。
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ヒラタについては興味がある人は読んでおくことをおすすめします。
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違いについてはこの記事がおすすめです。身近なコクワとの比較をします。
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昨年の失敗編です。こうしたフィールドワークの先に成果がありますよね。過程なしに結果は得られないものです。
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相模川編。この記事も前年度の失敗があります。