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ワラビとゼンマイとコゴミの違い。似たシダ植物の見分け方と環境など

おいしいシダ植物の山菜たち

春といえば山菜の季節です。

ワクワクするゼンマイの群落。見つけて嬉しい春の光景。

この時期は色々な山菜が代わる代わる楽しめるいい時期ですが、山菜の仲間の中には似た種類も多いものです。

樹木の芽となるタラやハリギリのような分かりやすいものならともかく、日常になじみがないシダ植物の山菜は特に初心者の難所と言えますよね。

そこで今回はそういった方に向けてメジャーなシダ植物であるワラビ、ゼンマイ、コゴミの違いと生える環境について紹介していきます。

3種の難易度について

一番難しいのがコゴミです。

コゴミ。葉が完全に展開すると初心者では見分けられないでしょう。

これは見つけることの難しさもそうですが、コゴミであると判別することの難しさです。

コゴミに関しては芽生えの巻いている時期を逃すと初心者としてはかなり苦戦します。

一方でワラビやゼンマイについては葉が開いてしまっても分かる特徴があります。

この2種は冬の間でも発生地の探索が行えますので、初心者には特におすすめとなります。

ワラビの特徴と判別点

ワラビは日当たりがガンガンにあたる環境に出現するシダ植物の1種です。

開放空間に現れるワラビ。姿は一度慣れるとわかりやすい方。

出現環境のイメージは夏のスキー場という感じで、開けた環境を非常に好む傾向があります。地下茎を利用して増殖するため、ワラビは群生していることがとても多いです。

ワラビの特徴としては芽生えの時に単独で立ち上がってくるという点がまず一つ。シダの仲間には円を描くような形で出てくるものも多いのでこの点は分かりやすいです。

芽生え時のワラビと(左)芽生え時のコゴミ(右)ワラビは握りこぶしに例えられる。

そして握りこぶしのような姿で出てくるという点です。

非常にユニークなポイントであり、慣れると非常に簡単に見分けられます。

特に初心者においては握りこぶしで立ち上がる様と、葉を展開した時に、葉の先が剣のように伸びているという唯一無二の特徴があることから判別しやすく美味しいのが人気ですね。

まだ小さいのであれかも知れませんが、葉先が長く伸びます

剣というと分かりにくいかもしれませんが、こうした葉先がギザギザではなく二等辺三角形のように伸びるということです。

これはワラビの特徴です。

ワラビの出る場所のイメージとしてスキー場

環境について詳しく述べるとスキー場と聞くと長野だの新潟だの山の印象を受けるかもしれませんが、要するに開けた環境を見つけようということです。

これは例えば森林の中に生まれた伐採地とか、林縁とかが該当します。

林内に生まれたギャップ。もっと開けている必要があるがイメージとして。

私の地域では比較的都市部なのですが、線路沿いの土手や高台に位置するマンションやアパートの斜めの土手などに生えており、意外と環境が分かれば身近にもあるのだなと思いました。

多くの山菜に共通する南側の斜面のような日当たりがいい場所を探してみると見つかるかもしれません。

また、ワラビは前述の葉先が剣になるという点から冬場に残った枯葉でも種を特定することができます。

ゼンマイ

ゼンマイは環境の適応幅が広いシダ植物です。

美味しいというより見ていて春を感じる植物。個人的に取るほど美味しくはない。

基本的には湿気が抜けないような場所もしくは水が集まりやすい斜面、山林の沢沿いのような場所にあることが多いです。

大きなゼンマイは人のこないような場所にひっそりあることが多いです。

ゼンマイはシダ植物の中でもかなり分かりやすい植物です。

ゼンマイの胞子葉。粉状のものがたくさんついている。

これはゼンマイには栄養葉と胞子葉という2種類の葉があり、集団で生えているからです。

これに加え茎が紫っぽい点や、薄いコットンのようなもので巻いた葉が覆われていることも挙げられます。

ゼンマイに関しては環境条件さえわかれば分からない方が難しいレベルです。

栄養葉とコットンのような毛

一応見ておくとゼンマイは葉を付けている栄養葉とタケノコのヒダ見たいな胞子葉の両方を付けます。巻いている段階でどちらの葉か分かります。

巻き幅は非常に大きく、ほとんどの場合蜘蛛の巣のようなものがまとわりついていますので、そこまで確認すれば確定です。

環境についてですが、基本的には水分が多い環境を見ていくことになります。山に行く人に分かりやすく述べるとヤマビルがいそうな環境にゼンマイはよく出ます。

沢沿いのゼンマイたち。毎年同じ場所で見つかる。

表面の土は軽く湿る程度で地下水が豊富にある場所。つまり沢沿いがまず候補となりますが、それ以外にも沢に向かう途中の高低差がある斜面などはゼンマイが好む環境となります。

これは地下水も同様に高い所から低い所に集まるためです。

つまりは地形の高低差に注目するとゼンマイは見つけやすくなりますね。

葉はかなり大きくなり冬まで残るため、冬場でも十分生息場所を探すことができます。

冬場のゼンマイの葉。50cmくらい背丈があり、密集する。

ゼンマイは基本同じ場所に出てきます。ワラビとは異なり、1つの株のもとから複数の芽を無数に出します。

コゴミ

コゴミは初心者にとってかなり難易度が高い山菜です。

丸まっている時期に芽生えの密度と色などで見分ける

コゴミの特徴を述べるとシダ植物ながらかなり柔らかい点が一つ。

色味がシダにしてはかなり明るい緑なのが一つ。円の中心から外側に広がるように葉を伸ばしていくことが一つ。やや湿った環境に出ることが一つ挙げられます。

コゴミを育ててみようとしたが枯れた

ただしこれらは他のシダ植物に共通して言えることであるため、これだけでコゴミとは言い切れないのが難点です。

写真で雰囲気を覚えて数をこなすしかありません。

個人的な感覚を述べるとコゴミの展開した葉というのはかなり面白い形をしています。

移植直後なので倒れているが、本来は垂直に立ち上がる

それは人が立ち上がり、両手を平衡に伸ばして少し後ろに傾いたような姿になるというところです。

身近なシダの多くはそのまま後ろに倒れたり、立ち上がっても葉の中心が紫だったりして特徴があるのですが、コゴミは緑一色です。

また、芽生えの密度がかなり高いという特徴があります。

コゴミは前述の通り円形で出てくるシダなのですが、この円が小さいため、間欠泉から水が噴き出したかのような特有の出で立ちをしています。

コゴミは葉の大きさが展開後も一定なのもポイント。先に向かい大きくなる種類などがある。

この感覚の狭さは最も分かりやすい見分けポイントなので活用してください。

環境についてはコゴミは水分が多い場所にあることが多いです。ゼンマイと近い環境で見つかります。私の発見例ではやはり水路に隣接した場所や谷に隣接した斜面が多いですね、

とはいえワラビのように身近な場所でも湧き水や谷戸のような場所があれば群生はせずともぽつぽつとある印象です。

これら環境をまとめて他山菜との条件を並べると、ワラビはタラと似た環境に多く、ゼンマイやコゴミはウドやニリンソウなどと近い環境に生えているかなという感じです。

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