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朝ホーホー、ホッホーと鳴いている鳥はフクロウ? 正体はハト!

朝に聞こえる変な声

春になると朝にホーホーと鳴く声が聞こえますよね。

おなじみの鳩がその声の主

ホーホーといえばフクロウの仲間、こんな身近にフクロウがいるのかな?と疑問に思うその声の正体は実はお馴染みのハトなんです。

今回は朝に賑わうハトの声の不思議を紹介していきます。

朝鳴いている複数の鳥

まず朝鳴いている鳥たちを紹介します。

ハト以外の鳥の可能性もあるからです。

スズメより大きく、甲高い声ならヒヨドリ

朝鳴いている鳥にはいくつかの種類がいますが、およそ都市部など条件を絞ると4種類ほどに絞り込めます。

まずヒヨドリ。これはピーヨ↑やキィー↑など甲高い声が特徴です。

スズメぐらいのサイズで白黒、リズミカルならシジュウカラ

リズミカルなツピーツピーはシジュウカラ。黒いネクタイがかわいいスズメ程度の鳥で音に乗りたくなるくらいいいリズムです。

声が大きくて不規則ならばガビチョウ。

茶色っぽいならガビチョウ

畑地の後や、薄暗い森が近くにあるとよく鳴いています。
残りがハトです。

ハトはホーホー鳴く

ホーホー→ホーホー→と一定のリズムで朝に鳴いているフクロウらしき声の正体はハトです。

キジバト。模様が見えないが、羽に豪華な模様がある。

フォフォッフォー↑フォフォッフォー↑という感じの声もよく聞こえますね。

彼らはよく電線や木に止まりフクロウのような声を出しています。

鳴き声はあまりうるさいという感じではないのですが、低音で響くという感じで寝ているときに気になるとずっと低音が聞こえます。

時計の音みたいなものですね。

ハトな朝何のために鳴くか

ハトの鳴き声ですがタイミング次第で年中聞くことが可能です。

ヒヨドリには繁殖期があり、春あたりにはよく鳴いている

最初に紹介したシジュウカラやヒヨドリには繁殖期という概念があり、およそ春になり温かくなると繁殖期を迎える都合上その時期の朝などに活発に鳴く行動を取ります。

ハトの繁殖期は年中あると言われており、特にこの時期によく鳴いているというのはありません。

身近な鳥であるため、姿自体はよく目にするはずですが、確かに言われてみると目の前にいるハトが鳴いている場面に遭遇することはあまりないですよね。

ドバト。まちなかで目にする鳩だが、ときおりつがいで見つけられる。

ちなみにキジバトは単独で行動していることが多い鳥なのですが、この繁殖中はつがいで行動している場面を多々目撃します。

結構仲良く見え、電線の上で寄り添っていたり、二羽で食事していたりほほえましい光景を見ることができます。

キジバトの営巣特性

キジバトは鳥の中でも珍しく古巣を利用することが確認されています。

キジバトは茂みの中などに営巣する

webの古いページですがキジバトを長年観察していた方のwebページ「色んな文章、雑文」にてキジバトは43%が古巣を利用していたとのことです。

営巣はホッホーの鳴き声でつがいができた後の行動になりますが、「色んな文章、雑文」の中では営巣場所の選定には♀が決定権を持つことが述べられており、しかもお気に入りの場所を見つけるために営巣を複数回繰り返すこともあるんだそうです。

時折低所で営巣していることもある

これにより営巣箇所は安全性が高く、いい場所であるため、古巣でも繰り返して使う可能性がありますね。

なお、同じつがいが作った巣でなくとも利用するそうです。他の仲間でも営巣しているならばいい場所だろうということが分かるんでしょうかね。

個人的にハトの営巣場所は天敵から身を隠すためかほとんど見つけたことがありません。

数例の中ではほとんど低木のブッシュという場所があり、これは分からないいい場所だなと感心したことがあります。

ハトは人の睡眠を邪魔するのが好き?

繁殖期のハトは朝よく鳴いています。これは人の睡眠を邪魔したいのでしょうか?

早朝のヤマガラ。朝は鳥密度が高い。

実は鳥の多くは夜明けとともに行動しており、特に夜明け直後が最も活発になると言われています。

理由として学術的なものはないのですが、個人的に考えてみると

・太陽光で地上が暖められていないので、天敵の猛禽類の活動が弱い
・温度差が無いので風も弱い
・空気が澄んでいるので鳴き声が通りやすい
・気温が低いので餌資源となる昆虫の活性が低い

などがあるのではないかなと思います。

鳩も夜明けすぎぐらいに鳴いている

これらの都合がいいタイミングを選ぶと人間の起床前位の時間が野鳥にとって最も過ごしやすい時間になると予想できます。

例としてテントで野外に止まると目覚ましなど必要ないくらい自然に夜明けの鳥の声で起こされます。

鳴いているハトの種類

身近なハトには2種類がいます。

ドバト(左)とキジバト(右)この写真だとわからないが、羽の部分の模様が簡単に見分けるポイント。

町中にいる多くはドバトというハトですが、最近は街中でももう1種類のキジバトに出会う機会が増えました。

2種にはキジバトの方に鱗のような模様があるという特徴が見られるので、判別は簡単です。

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参考文献

和田の鳥小屋 色んな文章・雑文編  1997/11/17 ,2025/4/1 https://www.omnh.jp/wada/papers.html