蓼食う虫も好き好き

カブクワの採集に関するお得情報から身の回りの自然に関する疑問まで自然のいろいろな不思議を解決、考察していくブログです。自然への興味を持つきっかけを目指しています。

*当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

大人が始める昆虫採集。捕まえたかったあの虫たちに今挑む、極上の趣味の魅力を紹介!

大人で昆虫採集?

大人になって昆虫採集しているの?ではなく大人になったからしているという視点。世界の広さが違う。

大人になってから昆虫採集というのは、恥ずかしいような何とも言えない感覚があったりしますよね。

網を持つのに抵抗がある気持ちなども私も通った道なのでよく分かります。

ですが昆虫採集は大人になったからこそして欲しいと個人的には考えます。



そこで今回は幼少期からの様々な夢が叶えられるという視点と、大人でも学びになるという点でその魅力を伝えていきます。

憧れのあの虫に出会えるから!

なんといってもこれですよね。

カブクワカテゴリーの憧れといえばミヤマ。初めて捕まえたときは感動したもの。

子供のころに捕まえたかった虫たちを探すことができます。子供のころに虫を探していれば、この虫に出会いたかったけどダメだったんだよなぁという種類がいるかと思います。

代表的なものでは、キラキラ輝くミヤマカラスアゲハ、クワガタの中でも山地性のミヤマクワガタ、飛翔スピードが速いオニヤンマ、透明な翅のクマゼミ、キラキラ緑に輝くヤマトタマムシなどの辺りは子供のころには憧れる存在でしたよね。

コヤマトンボ。オニヤンマを小さくしてキラキラの光沢をまとったような種類。

こうした当時の憧れの虫たちというのは今、挑んでみると比較的簡単に遭遇することができてしまいます。

そう、子供時代の憧れはゲームでいえば四天王。

その裏に潜んでいる知る人ぞ知るかっこいい、美しい虫たちがいるのです。

裏ボス的存在のネブトクワガタ。大人で採集を始めると密かに憧れてしまうクワガタ。

大人になってから虫取りを始めた人は、大人であることを忘れたかのように少年の様に夢中になる方も多いです。

それは子供のころの種名も分からず、ただただ自然の中を歩き回り偶然見かけた虫を捕まえて一喜一憂するあの感覚が、大人になっても変わらずに再現されるためです。

インセクトフェアやフェスティバルのような愛好家が集まるイベントもある。

今虫取りを始めれば図鑑なども充実しています。

それを見てみればあの虫の仲間にはこんな美しくかっこいい種類がいたのか!?とそしてこんなにいるの?と興味が沸くはずです。

幼少期の虫の世界は、僅か1%にも満たないから!

例えば身近なクワガタ。

多くの人が通過するノコギリクワガタ。ここで昆虫が止まる人は多いのでは?

子供のころには何種類捕まえたでしょうか?日本にはなんと50種類ものクワガタがいると言われています。

トンボはどうでしたか?赤トンボや時折ギンヤンマなんかを捕まえましたよね。

確かコシボソヤンマ。ヤンマは捕まえる楽しさが非常に高い人気カテゴリー。

日本のトンボはなんと200種近くいます。タマムシの仲間は約220種。

カミキリムシに至っては約900種類もいます。

そう、子供時代のたくさんのあの虫たちでもたった1%に満たないのです。

逆に言えば1%の世界であんなに楽しいならば、残りの99%部分に手を出したらどうなっちゃうの!?という話ですね。

ヤンマの魅力は複眼にあると一票

オニヤンマを捕まえたらきっとヤンマ系の美麗種、コバルトブルーのマルタンヤンマに憧れるでしょうし、ミヤマクワガタを取ったならばオオクワガタに憧れるでしょう。

ヤマトタマムシならば次はアオタマムシでしょうか。

これまた人気の高い1種、アオタマムシ。

大人で始める昆虫採集では、自分の興味があるジャンルの虫をその好奇心が尽きるまで探し続けることができます。

今日は昆虫採集に行こうかと言われたときのあの何を捕まえようかというワクワク感が、自身の興味次第で無限に湧いてくるというのが昆虫採集の魅力です。

終わりがないという最高の贅沢が味わえますよ。


ギャンブル性があり、代替するものがないから

ギャンブルというとイメージは悪いかもしれませんが、昆虫採集は運が絡むというのが楽しいです。

条件を揃えて同じ場所に行っても運の要素で成果が左右されるので面白い

採集知識をどれだけ詰めていっても必ずしも思い通りにならないのが自然相手の面白さ。

逆に言えば同じところに足を運んでも同じ結果にならない面白さがあると言えます。

例えば身近ななんてことない雑木林ではノコギリやコクワ、カブトムシばかりの環境ですが、温暖化によりヒラタクワガタが見られるようになったなどの変化が起こりえます。

平地で時折見つかるヒラタクワガタ。

それだけでなく、知識が広がればこれまで記録が無かった昆虫を不意に見つけてしまったりする嬉しいサプライズがある場合もあります。

世の中では同じことをしているならば同じ結果が得られる場合が多いと思いますが、昆虫採集では珍しく同じことをしていても違う結果が得られることが多々あります。

このワクワク感こそ昆虫採集の醍醐味であり、他では味わえないギャンブル性なのです。

なので昆虫にはまると代替品が無くなかなか抜け出せません。

私がはまったきっかけも25年ぐらい記録がない虫を再発見してしまったことにあります。

あの時の映像は何度もフラッシュバックするくらい脳裏に焼き付いていますね。


家族ならば記憶に残る体験になるから

昆虫採集は言うならば自然の中で行うゲームです。

引率してご家族で見つけてお互いガッツポーズなんてのはよくあること

ゲームでは例えばRPGならボスがいますよね。

ボスを倒すためにレベルを上げるわけです。

つまり目的はボスを倒すこと。

昆虫採集ではこのボスが捕まえたい虫です。

昆虫採集はお目当ての虫をボスとして設定しそれを攻略するゲーム

ボスの攻略には何も知らずに挑んだり、負けて情報を仕入れたりパターンを分析して挑みますよね。

昆虫もこれと同じで、その戦略性が楽しく思い出に残ります。

お目当ての虫を捕まえるためにはその虫の生態の情報を知ったり、出現する時期や時間などを知る必要があります。

例えばヤマトタマムシならばエノキの樹冠を昼過ぎから飛ぶなどが攻略情報となる

情報を知れば知るほどお目当ての虫に出会いやすくなるのはまさにゲームと言えますね。

一方で何も知らず挑んで敗れてみるというのも実はいい経験です。

重要なのはそこから何を学ぶか。これは昆虫に限りませんが、フィードバックが大事です。

適当にカブクワを探して見つけられないのは攻略情報が足りていないのである

多くの方はカブクワ採集になるとなぜかこの流れを忘れてしまい、特に調べもせずに挑んで成果が上がらないからやめてしまいます。

ですが、その敗れたところから何が足りなかったのかを学べば実は簡単に出会えたりします。

昆虫採集イベントで、そうした親子作戦会議などはとても柔軟な意見が出る賑わいポイントです。


一人でももちろん楽しいのは間違いないですが、パーティを組めばより効率的に楽しく行動できるというのは想像できますよね。

探す目が増えるので成果を上げやすくなるとも言える

虫を捕まえるという共通の目標に向かって前々から準備をする。いざ現地に足を運び、ボスはどこだと探索をし、相手を見つければネットに入れるかどうかの真剣勝負が始まる。

こうして得られた1匹の虫というのは実は非常に記憶に残ります。

私が出会う方は、子供が虫好きという方は親も虫がかなり好きであるということが殆どです。

年齢が違っても同じ目線で目的を達成できることというのはあまりないのではないかと私は思います。


好きこそものの上手なれということでハマるほど知識も増えていき、思い出も増えていきます。

試行錯誤が楽しいから

昆虫採集は答えが無い体験です。例えばミヤマクワガタを取るとすれば、樹液や木々の見分けなど採集に役立つ情報自体は入手手段がたくさんあります。

クワガタはクヌギやコナラの樹液に来る そんな事は知っている。重要なのはそれを現地でどう活かすのかだ

しかし、現地で捕まえるとなるとその情報を知った上での現地での立ち回りが必要となります。

例えばそのエリア内で虫が来やすい樹液のポイントを見つけたり、外灯の場所を確認したりですね。

高尾や相模川など有名すぎて場所が割れている場に行っても取れるとは限らない。だから行く。

昆虫採集は答えの近くにたどり着くまでの方向性こそ示されていても、結局答えを見つけるためには自分が行動するしかありません。

この点が非常に面白い所で、いわゆる公式などを利用して答えを導くジャンルとは全く異なります。

答えがない所に答えを導くならば、それは自身の調べた情報に基づく仮説を立てることで答えを出す必要があります。

ミヤマが取れず諦めるのか、取れるまで試行錯誤を繰り返せるのかそれが取れる人の違い

お目当ての虫が取れなければそのまま諦めるのでしょうか?そうではありませんよね。

なぜ今回はダメだったのか?これでだめだったなら次はどうしたらいいのか?そうしたフィードバックを基に次こそはとお目当てに挑みます。

昆虫採集の基本はどうやったらその虫が取れるかを考えることです。

神奈川東京でアオマダラタマムシを探し求めて2年目で死骸に遭遇した。3年目は取りたい。

日々の思考というのはとても重要で、世の中には何事もできない理由を探してしまう人とどうやったらこれができるか?と考えられる人がいます。

昆虫採集は後者の思考がかなり鍛えられるので、性格の形成にも大きく貢献してくれると個人的には思います。

楽しみながら思考力と行動力が鍛えられるのは自然体験ならではですね。

集めて楽しいコレクション性がある

昆虫採集は集める楽しさがあります。

いる地域にいかないと取れないオサムシの仲間。コレクション性が非常に高く、面白いカテゴリー。

それは人の好みにもよりますが、キラキラした虫や特定のカテゴリー群を集めるといったものがあります。

好きな虫=集める虫とは限らない点も面白く、私は結構カブクワ採集していますがカブクワの標本には興味が殆どありません。

今のホットはまさかのオサムシ。

一切興味がなかったのだが、生態や実物を見ていくと悪くないじゃないかぁ→とてもいいと変化した。

何と言っても飛べないことによる地域変異に富むというところが魅力だと思います。

形も今は魅力的に感じてきてしまいました。

北海道に生息するオオルリオサムシ。コレだけ集めたいぐらい色彩変異に富む人気種。

虫を集めるという視点に立って初めて魅力に気がついたカテゴリーですね。

こうした発見がコレクションという視点から見てみると見い出せ、この虫いつか捕まえたいなぁ、旅先になにかこの仲間いなかったっけな?といった移動の楽しみが増えます。

誰もが憧れるあの虫たち

ここでは虫取り楽しかったなぁと懐かしさを覚えた方に向けて、自然下にいる魅力的な虫たちを一部抜粋します。

いわゆる初心者が憧れる虫たちですね。

ミドリシジミの仲間たち

エメラルドグリーンや緑色の金属光沢をもつ大変美しいシジミチョウの仲間たちです。

ゼフィルスの相性で非常に人気が高い。個人的に標本を集めている。

種により利用する樹種が決まっていることや、樹木の葉先に止まっていること、出現時期が1月程度しかないことなどからこの虫を目当てにしないと出会えない人気種です。

ミヤマクワガタ

クワガタの中では初心者層に別格の人気があります。

クワガタの中で別格の人気がある。知識をつければ都市部の初心者でも取れる。

膨れ上がる耳状突起、大あご、金色の毛など非常にユニークで、平地にはほとんど見られないのもポイントが高いまさにあこがれの虫です。

本格的に採取を始めてみると意外と出会うのは難しくなかったりします。

アカエゾゼミ

セミの中でも標高があり、針葉樹のモミなどが混じる広葉樹林に出現するため、出会う機会の非常に少ないオレンジ色のセミです。

都市部のセミの中では別格の珍しさ。セミファンの憧れ。

ただでさえ珍しいのに腹部までオレンジのアドニス、全身オレンジのコンコロールなど、色彩変異による希少性もあり、人気が高いセミです。

ヨコヤマヒゲナガカミキリ

カミキリ部門なら圧倒的に人気が高いです。

標本にしても光沢がある虫に負けない謎の魅力がある

本来のブナ帯では分布が薄く広いことからめったに遭遇できない本種ですが、高尾山ではそれなりに狙って出会えることから希少昆虫として人気が高いです。大理石と言われるその姿は他のカミキリとは一線を画す美しさがあり、シーズンには多くの方が見られます。

アオタマムシ

キラキラ好きならばまず憧れる虫かもしれません。

輝く虫が好きならばとてもおすすめ。夏の暑さが吹き飛ぶ採集が味わえる。

やや標高のある場所のモミの枯れ木にやってくるという都合上、狙わないと出会えない虫です。

ヤマトタマムシよりも小型で希少性が高く、個体差により色の変化もあるので探してよし捕まえて嬉しい虫です。

この辺は実は高尾山でまとめて見れたりします。身近でもこんなユニークな生き物がいたんですね。

多くの大人が足を踏み入れるとハマってしまう昆虫採集。面白さは間違いないので、興味が沸いたならば昔の憧れの虫を探すところからやってみませんか?

昆虫採集をさらに楽しむ道具たち

ここまでで昆虫採集の面白さと懐かしさを紹介してきました。

中には自分も大人になったからこそやってみようかなと思う方もいるかもしれません。

大人の採集は知能と装備で味わう。狩猟本能が刺激されて病みつきになる。

そんな方には大人用虫網として長竿網をお勧めします。

網を進める理由としては前述の通り、大人の昆虫採集では知識を付けることで虫に遭遇できる可能性はとても増えます。

しかし小さい網や短い網ではその見つけた虫をみすみす逃してしまうという機会が非常に多くなってしまいます。

道具の差でその機会を逃してしまうのは私自身良く体験していましたので、これから始めるならば昆虫採集の結論と言える長竿網から始めることをお勧めします。
pljbnature.com

柄が数m伸びてリーチ外の虫でも取れる可能性が生まれますよ。

昆虫採集情報まとめ

pljbnature.com
高尾山の虫に興味が湧いたなら毎年夜行ってそれを記録した高尾山昆虫観察記がおすすめ。ミヤマやヨコヤマが狙えます。
pljbnature.com
昼の部、アオタマムシに興味があるならば。コレも毎年行ってしまういい虫です。
pljbnature.com
カミキリ部門では青いルリボシカミキリの人気が高いです。
pljbnature.com
ヤマトタマムシは入門者の憧れです。長竿網があるとかなり簡単に遭遇できます。
pljbnature.com
カブクワを捕まえたいならばこのブログはカブクワ情報サイトでもあるので初心者で成果を上げる細かいノウハウがたくさんあります。
pljbnature.com
山地のキラキラ、オオセンチコガネも人気が高いですね。