蓼食う虫も好き好き

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クワガタが死ぬ前兆 動きが鈍く、ブラシが出たままの時が寿命

飼育中のクワガタ、いつまで生きる?

死んだクワガタ。直前には足が縮こまり、触覚が引っ込む傾向がある。

クワガタの飼育は初期投資も維持費も安く、寿命も哺乳類に比べると短いことから近年人気が高まっています。

寿命は早いもので数か月程度の種類もおり、特に自身で捕まえた個体の場合には愛着も結構湧くものです。

しかし生き物である以上別れが来るのが必然です。今回はクワガタが死ぬ前日や数日前に見られる兆候を紹介します。

クワガタが弱っているサイン

クワガタは意外とはっきりとした弱るサインを見せてくれます。

自然下で死にそうなミヤマ♀。このように傾くことも多い。

典型的なものは餌の消費量が少なくなってくることです。

活発に行動するカブクワは昆虫ゼリーをかなりの量食べます。

その量はカブトムシならば日に1個、大型種のクワガタなら3日に1個程度、小型種なら5日くらいは持つかと思います。

飼育していればゼリー消費量の変化は分かるはず

弱ってくると摂取エネルギーが少なくなってくるので、ゼリーの消費量が目に見えて少なくなってきます。

また、動きの速度が鈍くなり、突いたりしても反応が悪くなってくるというのも認められます。

個人的によく観察するのが胸部と上翅の隙間が見えるようになるという点です。

この個体においても隙間が大きく開いているのが分かる。なぜこうなるのかは不明。

弱るからなのか原因は不明なのですが、この隙間の筋肉が見えるようになり、安定感がなくなります。

標本をつくったことがあると、死亡したクワガタの胸部と上翅の継ぎ目が揺れることはイメージしやすいと思いますが、ここが柔らかくなるんですよね。

死ぬ直前のサイン

ここからはクリティカルなサインを紹介します。

これが出ると翌日もしくは翌々日位に死ぬというものです。

足が内側に丸まってきたら翌日には死んでいることが多い

まずは足が動かなくなり、縮こまっているです。

自分で動く能力がない場合にはかなり弱っていますね。

しかしクワガタは死んだふりをすることもあるので、その状態が解除されるのか続くのかよく見ましょう。

このように足が開いていることと閉じて死んだふりするものもいる

また、動きが知っているものの3分の1倍位になったら相当弱っています。寿命終盤となると席からよっこらしょと立ち上がるお年寄りの様に各動作がのんびりしたものになります。これぐらいになるともう食事をすることもなく、夜明けとともに死んでいることが多いですね。

ゼリー繋がりの話になりますが、口のブラシが出っぱなしになるというのも死ぬ間際の個体に見られます。一番わかりやすいサインと言えるかもしれません。

標本はブラシが出っぱなしになるが、生きているとこれは隠れている

通常クワガタはブラシはしまっており、これをゼリーなどに突き刺して食事をしています。ブラシが引っ込まないので当然食事はせず、後は死ぬだけです。

大あごで挟まなくなるというのも死ぬ間際ですね。

健全なクワガタは顎をいじると戦闘態勢に入り威嚇し、挟んできます。

死ぬ直前のものはもうそんなこともせず、最後の力で耄碌の中歩いているようなものです。構っても反応はありません。

復活するの?

ここで紹介した前兆を受けて対策をしても復活したことはありません。

弱る前なら対策があるが、これらの兆候が出てからではもう間に合わない

自然界での寿命は1か月程度と非常に短いので、元気に見えてもあっという間に衰弱して死んでしまいます。

後悔しないためにも1日1日大事に育ててあげましょう。

死んでしまったらどうする?標本にしよう

カブクワの飼育個体が死んでしまったときに捨ててしまうというのは損であると言えます。

死後の状態にもよるが、甲虫標本はなかなか見栄えも良くていい。何より死んだ虫でないと味わえない自然体験と言える。

それは昆虫の場合には標本にすると言う手段があるためです。

自分で捕まえて長い間お世話した個体であるならば、その姿を標本にしておけば管理次第では一生残すことが可能です。

学術的なものでなくとも別にいいと個人的には思う派。個人で楽しむ分ならなんでもいい。

また、標本作りは死んだ虫出ないとできない自然体験です。甲虫の場合非常に楽にできるため、一考してみることをお勧めします。

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飼育するにも標本を作るにもまずは捕まえるところからです。初心者でもお目当ての身近なクワガタが捕まえられる情報はここにまとめています。
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これらの記事は有料版ですが上はポイントの探し方と見るべきサインを、下は現地で樹液を見つける方法とどんなところに彼らがいるのかを詳細に述べました。親子で憧れのカブクワを探し、思い出を作るその助けとなる記事にしました。

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