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曇りの日はカブトムシ、クワガタが取りやすい?日没が速くなるなどメリット、デメリットを紹介

曇りの日、採集にいいのかどうか気になる

どんよりした天気、カブクワ採集への影響は?

夏は天気が変わりやすく、休みの日とカブクワ採集に行けそうな日がどうしても晴天でない場合も多いですよね。

強い雨の日がダメなのはわかるけど曇りの日はどうなんだろう?と気になる方も多いかと思います。

そこで今回は曇りの日にカブクワ採集を行うとどんないい点があるのかを紹介します。

曇りの日はクワガタが見つけやすい?

まず結論ですが、曇りの日はクワガタは見つけやすいと言えます。

曇りの日の雑木林。背景の通り林内は特に暗く、チャンスが多い。

なぜならば日没が速くなることにより夜の活動時間が増えるからと、昨今は曇りでも気温が高く、クワガタたちは温度が高すぎず湿度の高い日に活発に行動するからです。

クワガタの出現は時期について理解すると、およそ6月の中旬から7月の中旬ごろとなる樹液のピーク時期と重なっています。

この時期はいわゆる夏至の日であり、日没までの時間が最も遅い時期として知られています。

この写真で19時27分。クワガタピークシーズンの晴れの日は日没が非常に遅い。

採集の現場では林内環境であることから、日没以前より林内が暗くなってくるものの、このピークシーズンは19時30分を回らないと暗くなりません。

これは活動期間が限られる親子層や、終電がある大人にとって非常にマイナスとなる要因です。

例えば高尾山最終ケーブルカーの終電は21時15分。これで下山すると活動期間がかなり短い。

ところが曇りの場合この日没が30分~1時間程度(環境が開けているか林内かで大きく変わる)早く進行します。

ということは単純にピークシーズンの夜の行動時間がその時間分だけ増えるので、増えた時間分カブクワを見つけられるチャンスが増えます。

日が出ていない日の、森の中は非常に暗くなるのが早い

これは日没の例ですが、河川敷や雑木林内であれば曇りの日は暗いことが多く、昼間の時間においても晴天の日よりもコクワガタなどの暗所を好む種類が活動していることは多いように感じます。

例として個人的な体験を上げると、開けた日当たりのいい環境に生えるクヌギコナラと暗所に生えるカシ類の2か所の比較的クワガタがよく見られる樹液において、16時ごろの時間帯(開けているところは明るく、林内は暗い時間)の段階で暗所のカシ類にコクワガタが出現し始めるというのを比較観察しています。

天候による林内の明るさの差は自身で体験して見るのが最もいい

この疑似的な晴れと曇りの環境の比較で、クワガタは暗ければ日没関係なく出現する可能性があります。

なので曇りの日は同じ性質を持つコクワとヒラタにおいては有利に働く可能性があります。

また、梅雨時の曇りはムシムシした日になることがとても多いです。

ジメジメした空気感はクワガタにとって非常に重要。河岸段丘のような水が集まるところにクワガタが多いのと同じ理由。

一般的にクワガタは乾燥が苦手と言われており、これは例えば河川敷の藪が密集して乾いていない場所にクワガタが良く出現することからも一つの傾向と読み取ることができます。

梅雨のじめりとした空気感を閉じ込める曇りの日は、流出した樹液の乾燥を防ぐことにも効果があると思われ、傷口から直接流れるタイプの樹液が渇きにくく虫たちが利用しやすくなる可能性もあります。

樹皮の裏にクワガタが多いのはそれが隠れ家となることに加え、樹液が乾燥しないから。

これも先ほどの河川敷の例と同様です。

河川敷では地面が乾燥せず、大量の下草により空中湿度がとても高いです。それによりしみ出した樹液が渇きにくいのもクワガタがよく見られる理由です。

河川敷がいいとされる理由の一つに、下草による水分の恒常的な確保がある。

これをさらに裏付けるものは樹皮裏やめくれなど、露出していない部分の樹液がめくれ、樹皮の破壊と共に乾いてしまうことも一つの裏付けとして紹介できます。

こうした理由から曇りの日は樹液も見つけやすいというメリットがあるのです。

地上が小雨で山の中腹に登ったら山中は霧だった。場所の違いに要注意。

また、雨が降りそうなほどの曇りならば今日は採集するのやめておこうか?と近隣のエリアの採集者が行動を控えることも考えられることから見つけやすいです。

こう考えてみると非常に曇りの日のメリットというのは多いですよね、迷っている方は採集に行ってみてもいいかと思います。

曇りの日のここがまずい!

曇りの日の最大の問題は雨が降る可能性があるということです。

平地は曇りでも山の方の状態がいいとは限らない。

例えば距離を移動する場合、地元では曇りだったけれども移動先では雨だったなどのリスクが生まれます。

特に山地の方面に移動する場合には、夏場は天気が変わりやすいこともあって残念な結果になることが多いです。

雨については別記事で述べたものがありますが、傘のいらない程度の雨ならば問題ありませんが、木の幹が湿ってしまうほどの雨が降るとカブクワ採集は難しくなります。

ハイリスクハイリターンを考えておくといいですね。

蒸し暑く脱水に注意がいる

この時期の曇りの中の活動は非常に蒸して辛いです。

晴れていてもきついが曇りは蒸してしまいさらに辛い

特に昼間晴れていたけれども午後以降曇った場合には雲が空にふたをしてしまう都合上、放射冷却が起こらなくなり、高温高湿度の状況が続きます。
日中と違って日差しが無い分、知らないうちに脱水になりやすいのでかなりの注意が必要です。


ひとえに曇りと言ってもその曇りには色々なコンディションがありますよね。

そのため、一概には言えないのですが、雨が降りそうなほど暗い曇りを除いて曇りの日にはカブクワ採集は問題なく行えます。

採集時間の延長や、昼間でも見つけられる可能性が上がることから私なら決行しますね。

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天候に限らず今季カブクワ採集を行う予定の全ての方におすすめしたいのがブログ記事をまとめたこの記事です。
初心者が悩む採集の樹液や木の見分け、捕まえたいに合う方法などを紹介。

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