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山渓ハンディ図鑑、山に咲く花のレビュー。山地の花を知りたいならおすすめ。

山には知らないお花がたくさん

馴染みのある平地のお花に比べて図鑑などでもあまり出てこないのが山地の花です。

野に咲く花よりも身近で見られる種類はかなり少ない。しかし見に行きたいと思わせる種類が非常に多い。

山のお花は一般のよく見る種類たちと共にまとめられた図鑑であることが多く、山の花だけまとめたものがあればいいのにと思いますよね。

そんな望みをまとめたものが山に咲く花です。

こんな人にお勧め

山にあるお花を知りたい人
・身近な平地の植物は既に図鑑を持っている人
写真が多く、違いがよく分かり、見ていて楽しい図鑑が欲しい人

買った理由

私が購入した理由は図鑑として差別化が図られていると感じたからです。

文字通り山にあるお花がこんなにまとめてある図鑑はなかなかない

市販の図鑑では平地から山地にかけてごちゃまぜにした図鑑となっていることが多く、おおよそ人気種などが抜粋されて掲載されている傾向があると感じています。

その中で平地性の種類を除き山のお花にピックアップしたこの図鑑は、望み通りあまり他の図鑑には載っていないような種類とその仲間たちが載っていて新しい好奇心を刺激してくれました。

ここがいい

圧倒的掲載種数と写真枚数

1202種2925枚の写真がこの図鑑には使われています。

花は当然のこと掲載種により果実、種、葉などの特徴を拡大した写真も多数あり、植物単体を多角的に理解するのに役立つ構成にしています。眺めているだけでも植物好きならば非常に楽しめる図鑑です。

山に咲く知らないお花がたくさん知れる
例えば色々なショウマ類など。

この図鑑を購入した植物好きの人は、山地に生息しているお花でこんなに知らないものがいるのかと新たな扉を開いてしまった気分が味わえます。

掲載種はまさに山に生えている花たち。通常の図鑑ではあまり目にできない種を見てその知識を深めれば、山で植物を探す楽しみが増えます。

野に咲く花と合わせれば植物の大筋が分かる

この本は平地の植物をまとめた野に咲く花と合わせることで真価を発揮します。

この2冊を揃えれば身近なものから出先の山までおおよその植物が分かる。

両図鑑での掲載数は計2300種。これで植物マスターとは言えませんが、この2冊の図鑑で植物を見る目は鍛えられ、知らない植物でも科レベルでの判別ができるようになります。

その植物があるべき生き生きとした姿が見れる

花びらや各パーツを拡大したよくあるものではなく、その植物が自生している環境と共に撮られた写真があることで植物らしい本来の姿がたくさん見られます。
写真の構図にはもちろん、どんな場所に生えているのかなどの生態的な理解にも役立ちます。

ここがイマイチ

やはり重たい

野に咲く花と同様に大ボリュームであるためにあまり携帯性には優れていません。

やはり持ち歩きにはやや不便。

持ち運ぶというよりは屋外で写真を控えてあの植物は何だったんだろう?と検索するのに向いています。

掲載種は植物好き向け

山に咲く花は山に植物を見に行く人に向けた内容であるため、身近なものはあまり載っていません。

平地に植物を知りたい場合には先に野に咲く花の方が良い。顔なじみがたくさんいて嬉しい。

そのため、学び始めの人には野に咲く花から購入することをお勧めします。


植物好きならば野に咲く花よりもお勧めできます。

理由としては山にある知らなかった多数の植物が知れるので、自身の世界が広がるからです。

安価版が多い野に咲く花に対して、山に咲く花には安価版が無いのが特徴的で、この掲載量を考えれば購入して高いとは感じないと思います。

非常に満足度が高い図鑑です。

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野に咲く花もおすすめ。山と野の両方を揃えることで真価を発揮します。
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自然で花を探していると目に入る野鳥にも山渓の図鑑があります。野鳥図鑑の結論とも言えるかと思います。