年に一度の大イベントへ行ってきた
ここ最近の話題は毎年秋分の日に開催されているインセクトフェア。
名目は昆虫標本の展示即売会とされていますが、生き虫なども販売されているらしく、しかも昨今は大混雑するほど人がやってくるといいます。
近頃は私自身も昆虫熱がかなり高いので、ぜひ一度は経験しておくべきだと考え行ってきました。
現地の感じや買ったもの、注意点など紹介します。
簡易的な結論としては虫好きならば一度は行ってみてもいいのでは?と思いました。
今回の記事はただの虫好きが感想を述べるだけです。
会場は大混雑
今回のインセクトフェアが初参戦となる私ですが、2024年は過去一番とも言えるほどの客入りだったそうです。
会場は大手町駅の近くで、アクセスはしやすい場所であるため説明は省きます。
現地につくと大量の人がいました。
こんなに虫に関心のある人がいるなんてとても喜ばしいことだと思います。
昔はお年寄りの方やベテランの方が多かったと聞きますが、今年の感じだと若い人やカップルはもちろん、親子層なども来ており、興味のある人は立ち寄りやすい感じになっていると思いましたね。
列の進みは早く30分ほどで入場できました。
私は11時過ぎ頃に列に並んだのですが、openの10時頃から11時頃までが列としてはピークであるらしく、お目当ての虫などがない場合には正午くらいからを目安に行くと楽かもしれませんね。
入場と感想
入場料1000円を払い会場に入ります。残念ながら会場では写真撮影ができないので適当な写真とともに振り返ります。
入口にはむし社さんの本コーナーが有り、出たばかりのハナカミキリの本のサンプルなどに惹かれてしまいました。
最近日本のカミキリムシ大図鑑に興味が湧いているのでそれもあればよかったのですが、恐らく売り切れていましたね。
事前情報通り会場内はかなりの混雑で、11時半に入った時点で満員電車程度の密度はありましたね。
最初のブースに入ると人も圧巻でしたが標本の量がすごいこと凄いこと。
標本ときくとドイツ箱に入った針止めのものの印象が強いかと思いますが、脱脂綿のようなものに乗せて密閉されたものも多く、種類の幅もコーナーによってかなり異なるために人気の差も大きいです。
私は現状国産カミキリに興味がある人なのですが、いきなりカミキリコーナーが有り、各種採集記や図鑑でしか見たことがないような種類の虫の実物に出会えてとても良かったですね。
国産の蝶などはかなり魅力的でした。私は蝶といえばゼフィルスかな~という印象で、やはりゼフを扱っている方も多いのですが、ヒョウモンチョウの仲間やアゲハチョウの仲間(ギフやミヤマガラス)など美麗種の扱いはかなり多かったです。
箱に入っているゼフィルスの様はまさに圧巻で、しかも複数種が見比べられるようになっているために食い入るように見てしまいましたね。
東京神奈川の低地では緑系の光沢はオオミドリシジミやミドリシジミが見られる程度ですが、アイノミドリシジミやキリシマミドリシジミなどの光沢は言われる通り抜群の光沢を放っており、これは実物を見ないと凄さがわからないなぁと感動してしまいました。
高原性のものなどは神奈川に住むものとしては憧れがあり、キベリタテハの実物の美しさには驚いてしまいましたね~
価格なんですが意外と安く、少なくとも自分で取りに行ったりするよりは圧倒的に安いです。国産の蝶であれば500円前後という感じでしたね。
私は国産傾向が強いので外国産の虫にはあまり興味がありません。
というのもあまりにも知らないので価値がわからないんですよね。
ということでミーハーらしくキレイなものに惹かれてしまうわけですが、やはりモルフォ蝶とトリバネアゲハは凄かったです。
モルフォチョウの光沢は凄まじかったですね。今回は我慢しましたが、次行ったらこの2種は買っちゃう気がします。
あと意外と良かったのが中古の展翅版や網など採集関連用品がある点ですね。ちょっとした補給に役立ちますね。
出店に関してはやはり甲虫類が多く、特に目についたのはやはりクワガタ・カブト類でした。私はあまりこの辺には興味がないのですが、世間的にはやはり人気なのでとても賑わっていましたね。
とここまでは見る専門でやっていました。初めてくると最初の購入が結構ハードル高めに感じます。
とあるブースでは国産カミキリとタマムシを扱っている場所がありまして、個人的に刺さる種類が多かったんですよね。
キベリカタビロハナカミキリやムラサキアオカミキリ、オオスミヒゲナガカミキリやオオシロカミキリなど入門カミキリ屋がちょっと憧れてしまうような種類と沖縄などのアオムネスジタマムシ?やルリナカボソタマムシ?のように現地では珍しくはないものの島に行かない人には取れないような種類を扱っているお店があったんです。
これがまあ刺さってしまい今後の採集に活をいれる意味も込めてキベリカタビロハナカミキリとムラサキアオカミキリを購入しました。
この2種はまあ神奈川では取れませんので、今後の願掛けとして扱っていきたいですね。お店の方もカミキリ愛に溢れており、こういう熱意の影響を受けるのもインセクトフェアの醍醐味のように感じました。
隣の店には因縁のアカジマトラカミキリやアオマダラタマムシが売られており、ちらりとラベルなど見たりして楽しんでいましたね。
私が見ている地域で取れていてグヌヌとなっていました。アオマダラは今冬も挑む予定です。標本で実物を先に見てしまいましたが、絶対に捕まえたいですね。
その後虫の初心者仲間用のお土産と色彩変異の個体がなにか欲しかったので、オオセンチコガネを探索。
むし社でオオセンチコガネの図鑑が出てからマニアが増えたとの話は聞いていましたが、だいぶ人気のようでなかなか見つからず、やっとのことで青色のオオセンチ、通称ルリセンチを購入。
購入直後に在庫すべてを買う人が現れてびっくりしました。
その店には恐らく緑の個体も売っていたようなのですが、やはり人気が高いようで売り切れていました。
ルリセンチを見たらたしかにオオセンチコガネの色彩変異には興味が湧きますよね。
そして個人的に好きなゼフの仲間から数種類を購入しようと吟味します。産地とかではなくキレイなものがいいので飼育個体を扱っているお店で購入。
神奈川周辺で見られないものも考えましたがそれは次以降の楽しみとしてとっておき、ミドリシジミ、オオミドリシジミ、キリシマミドリシジミを選びました。
なんやかんやボロのないものは初めて見たのでそのギラギラ具合に驚くばかりです。
最後はキベリタテハを購入し、初めてのインセクトフェアを満喫しました。
行く際の注意点
標本をしまう容器を用意しておく
100円ショップなどで構いませんので密閉できる容器とその底にペフ版など針が刺さるものを貼り付けて持っていきましょう。
それが袋のような扱いです。
会場では購入の意志を示し、自分/お店の方が用意したタッパーに標本を仕舞いお金を払うという流れが主流でした。
容器を忘れても標本箱など売っていますが、事前に用意しておくのが楽でいいですね。
自分でタッパーにしまう感じが特有の感じがあって結構楽しかったです。
リュックでいかない
SNSのXにてインセクトフェア公式がリュックサックでの訪問は控えるようなアナウンスを出していましたが、現地に行った感想を述べるとそのとおりだと感じました。満員電車のような会場内の狭い通路でリュックサックを背負った人はもはや迷惑客です。
私自身3回ほどリュックで軽く吹き飛ばされそうになりましたし、お店の標本の中には手前側の標本が壊れてしまっているお店もありました。
リュックの紐や気が付かずにぶつかって台の方に押されるだけで昆虫標本は壊れてしまいますよね。
リュックの客に関しては本当に迷惑だと思いましたね。行く予定の方は手提げのカバンなどにしましょう。
インセクトフェアに行ってみて
とまあ文字だけでも結構振り返ってしまえるぐらいには刺激的で面白いイベントでした。
あらかじめ予算を決めておかないととてつもないスピードでお金が溶けていってしまいます。
しかしながら図鑑や採集記など写真でしか見たことのない虫が実際に見れたり、国産外国産問わずこんな虫がいるの!?と興味の幅を広げられたり、標本箱の中で実物の見比べができたり、お店の方の熱意から昆虫の意欲をもらったりと虫好きならば1度は経験しておいてもいいと感じましたね。
私が印象深かったのは、恐らく決まった額内でどの虫を買おうか悩んでいるお子様でした。youtubeなどで目にする虫も多数いる中で吟味するのはとてもいい経験でしょうね。
購入した虫たちを見つつ、いつかは自分で取ってやるぞ!と昆虫採集への意欲が湧き上がる良いイベントでした。来年も行きたいと思います。