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相模川河川敷のヤナギでヒラタクワガタ採集リベンジ!2024年でもいるのか!?

神奈川で一度は夢見る憧れのヒラタ

ネタバレですが、相模川ヒラタリベンジに成功しました

神奈川のヒラタクワガタは安定したポイントがない上に貴重なポイントを公開する人もいないため採集する難易度はなかなかに高い種類と言えます。

よく聞く話としては相模川沿いにはいるという話があると思いますが、現地を訪れて採集に挑んだ方の中には本当にヒラタいるの?

と疑問に思いたくなる程度には出会えなかったりします。

私は昨年相模川にてヒラタに挑んで敗れたのですが、今年5月に訪れてヒラタの採集に成功したのでお知らせします。

河川敷採集は昨年度の記事で紹介しているので、最後の関連記事よりどう探しているのかや雰囲気など参考にしてください。
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昨年のヒラタ採集記はこの記事より楽しめます。


今回はヒラタを含めた河川敷での採集記です。



5月のヒラタ採集

5月下旬の入りたてとなる21日、昨年クワガタ類を多数目にした相模川のポイントに足を運んでみることにしました。

河川敷のイメージです。5月でもとても暑かった。

お目当てはもちろんヒラタクワガタです。

昨年は5月に一度、6月に2度訪れて有望なポイントを発見しました。結果としては昨年はダメだったのですが、今年はそのおかげでいそうなポイントを知った状態からスタートできます。


今回の5月採集というのはヒラタクワガタは越冬をするクワガタであるため、気温が上がると他のクワガタの出現よりも早く活動を始めます。

ヒラタが生息している湿度の高い樹液が出る柳のイメージ

その際良質な洞により強いヒラタが潜入するため見つけやすいことと、他のライバル種が少ない時期なのでヒラタの警戒が比較的薄いことなどを踏まえて5月にしました。

youtubeやSNSを見ると4月中旬ぐらいから取れるようですね。

ヒラタクワガタの採集記としては5月頃のシーズン初めと秋初めのシーズン終わりごろが有名です。

他のクワガタの出現がヒラタの出現に強く関わっているような気がします。


初夏の4~5月ならばギンイチモンジセセリやミヤマチャバネセセリなどの河川敷の蝶を狙いつつ探せるのが蝶好きとしては嬉しいですね。

ヒラタ採集にこうしたイネ科の藪漕ぎは不可欠

河川敷につきました。ここを第一ポイントと呼ぶことにします。(今回は第3まで出ます)今回の目的は新ポイントの下見と昨年度発見したポイントを巡回してヒラタを見つけることです。



最初についた河川敷はハリエンジュがかなり侵入しており、クルミやヤナギなどの大黒柱たちがほとんどありません。

ハリエンジュはマメ科の樹木であり、根に菌根菌が共生していることから工事後などの荒れ地ややせ地でも問題なく成長できる強い樹木です。

こちらはイヌエンジュですが、トゲがない以外非常に似ている

過去に河川敷拡張のためなどで作業が入ったのかもしれません。

第一ポイントは航空写真などでかなり有望そうに見えたのですが、実態な中々に残念な場所でした。

航空写真を用いたポイントの選定は便利なのですが、現地に来ると外れている場合もよくあるのが玉に瑕です。

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(やり方は簡単ですが記事もあります)
もう少し散策すれば違うのかもしれませんが、飲み物が無かったので諦めて早々に別ポイントへ移動します。

昨年の記事ではノコギリやコクワなど昼間でも多数見つけた場所

第2ポイントは昨年有望であると結論付けた場所です。洞などは多くは無いのですがクルミやヤナギが多く、下草が茂っているので薮を特に嫌う初心者を撃退してくれるエリアです。

カミキリ加害が多く、樹液もよく流れており、シーズン中はカブクワもよく目にする場所です。


昨年ノコギリなどがついていた木を見てもさすがにまだ樹液が十分に出ていないらしく、カナブンの仲間ですら目にしません。

ヤナギの洞にコクワガタを見つけました。40㎜オーバーのコクワも幹を張っていましたね。

コクワは写真取ってなかったので捕まえたのと近しいサイズのもので

5月の採集はクワガタ的な視点で見ると副産物が少なく、僅かなコクワばかりという印象です。第1ポイントよりは期待できますし、タイミング次第ではヒラタもいそうな感じです。


第3ポイントが本命で昨年はノコギリすら入れるような大きな洞があったりする場所です。

タチヤナギ?この種類のヤナギが多く、夜などはさぞ賑わいそう

ここはヤナギの数が圧倒的に多く、クルミも太すぎないいいサイズが混じっているいい場所です。

一方で腰位のイネ科植物が高密度とは言いませんが多数接触してきます。そのためダニやツツガムシなどが怖いポイントです。

ヒラタ採集はこの下草がネック。しかし下草のお陰で乾燥しないので必要。

しかしこれはヒラタ採集には避けて通れない課題です。

ヤナギを見ていくわけですが、ヒラタはカミキリムシが脱出するときに開ける穴やコウモリガが空けた穴などに入っている印象を受けます。

コウモリガの蓋はこれです。

特にカミキリなどは地際の太めな場所や主幹に入る場合が多いので、彼らの潜入を示す木くずなどはしっかりと確認した方がいいです。

まあ無くても脱出痕などがあることが多いので、怪しいヤナギはすべて見ろ と思いますけどね。

足元にはノイバラも多く、ダニにトゲに神経が疲れますね。

地際すれすれのこんなところにクワガタがいた(取った後)

イネ科に埋もれたヤナギを分けてみると、かなり地際のところで樹液に張り付いているクワガタを目にしました。

木の根元までゆっくり入っていくと、カミキリの穴だったらしくそのままずんずん入ってしまいました。

数分様子を見ているとお尻から戻ってきます。

このお尻がどうもつやつやしていたんですよね。

跗節が欠け、顎も先端が折れ、触覚も片方しか無いがwildらしいとも言える越冬個体

有難いことに掻き出しバトルにはならずそのままお尻を掴んで抜き去ると、待望のヒラタクワガタでした。



相模川のヒラタクワガタは2019年の台風で良質なポイントが荒れてしまい、取れるのかどうか不明という感じでしたがヒラタがいるということを確かに確認できました。

このヒラタは右の顎先が欠けており、ふせつの欠けと触覚も欠けています。明らかに越冬個体であり、昨年度も活動していたんでしょうね。

私自身ヒラタクワガタは久々に見ましたが、小さいサイズでもコクワガタとは明らかに違うツヤと顎のずっしり感はかっこいいですね。

40mmないサイズ感だが、ヒラタの艶と厚み、何より顎は圧倒的かっこよさ!

何よりヒラタか?と思って引き抜いて顎の形でヒラタを確信するあの瞬間はまさに待望の瞬間というものです。この興奮こそ個体数が多くない地域での醍醐味な気がします。

ヒラタ編は当ブログでは3回ほど記事にしていますが、やっと成果をあげられたのでほっとしますね。

過去のブログで紹介した方法でしっかり遭遇出来ましたので、河川敷でヒラタに遭遇したい方は参考にしてください。


本来は掻き出し棒が必要になる場合が多いと思いますが、ラッキーでした。

ヒラタが取れたわけですが、私は藪漕ぎは嫌いです。

相模川で捕まえた感想なのですが、過去に探していた方法と大きく違うわけではないのでやはり運の要素はかなり強いのかなと感じます。

しかしながら今回はヤナギの幹に抱き着ける位内部に潜入して地際や幹などのあるめくれを見るようにしました。

これにより薮漕ぎの苦手意識が退部薄れたのが良かったように感じます。

5月はクワガタ類の副産物が少ない代わりに下草がまだ低い+スズメバチが少ない

また、スズメバチ類が活発でない5月ならではの採集感がありましたね。真夏であれば下草が伸びる影響でここまで内部に潜入できないヤナギも多いと感じます。

河川敷ヒラタの採集にはマダニ、マムシ、毛虫などなどリスクが盛りだくさんなので薮漕ぎ含め正直お勧めしたくはありませんが、それらの対策をしっかりと行って丁寧なルッキングを心がけ、回数を重ねれば遭遇はできそうですね。

何よりもヒラタを手にした時のあのワクワク感はやはり多くない地域ならではの楽しみ方だなぁと感じました。

タヌキはいたのでダニ類もいるが、今回はセーフ

私も今期はもう何度か大型のヒラタを目指して足を運んでみようかと思います。

ちなみにですが私が訪れた場所はマダニの密度が低いか、対策を徹底していたからなのか1匹もついていませんでした。

ヒラタ採集に役に立つ関連記事

昨年の情報収集と河川敷での採集時に重要となるクルミやヤナギなどの紹介です。
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採集方法に関してはルッキングをしっかり覚えておきたいですね。
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ヒラタ以外にも基礎的な部分を知りたい方はこの記事でコクワ、ノコ、カブト、ミヤマ、ヒラタ、アカアシ、ネブトあたりまでを捕まえられる採取方法のノウハウを紹介しています。座学は絶対に必要ですが、理解すればバッチリです。


河川敷ではマダニに関するアレコレを絶対に知ってから行きましょう。ダニまみれにはなりたくないですよね?
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ヒラタ採集にお勧めのアイテムなど

関連記事で紹介したダニ対策ですが、化学繊維が1つおススメでしたね。

ジーンズなど布系で行く場合にはディートが重要となります。含有量が圧倒的に多いサラテクトリッチはダニ以外にも蚊やアブなど夏の嫌な虫に使えるためお勧めです。お子様には使えません。(万能ではないので使わないより良いというものです)

玉の柄でなくても例えば物干し竿や野菜用の支柱、登山用のポールでもなんでもいいです。

玉の柄ならば長竿網の柄として使えるだけでなく、進路のクモの巣やイネ科を叩いてダニを落とす(気持ち)などできるため棒状のものは1本何かしら欲しいです。心強い味方です。

その他昆虫採集に関することもたくさん記事があるので、夏に向けて活用してみてください。